大阪府立高校の在り方について、最終的な責任を負っているのは、吉村知事と府議会で過半数を有する大阪維新の会

西野さん、お疲れ様です。大阪の高校教育については今や全国の注目政策になっていますので、よく検証する必要があります。

西野さんの指摘には同意する点が多いですが、最大の課題は、「危機感を持ち現状を直視し対策を講ずるべき」(西野さん)とする主体、つまり主語が「公立高校の関係者」となっていることです。

その大阪の教育界の現状を見ると、「公立高校の関係者」は日本維新の会の吉村洋文代表が打ち出す改革方針に着いていくのが精一杯で、本来の公立高校の在り方について前向きに取り組んでいく環境になっていません。

そもそも、大阪府立高校の在り方について、最終的な責任を負っているのは、吉村知事と府議会で過半数を有する大阪維新の会のはずです。

そして大阪維新の会と吉村洋文大阪府知事は、完全無償化を通じた公立私立高校間の競争を促すばかりで、府立高校の校舎など設備投資を怠ってきた。

今回の定員割れの実態をつぶさに見れば、それが校舎や設備の老朽化が反映されているに過ぎないことが分かります。

つまり、「もっと危機感を持ち、学校の魅力を高める努力をすべき」なのも、「私立より公立のほうが高コストであるにもかかわらず生徒に選ばれないという現状を直視すべき」なのも、大阪維新の会と吉村知事なのです。

改革をするな、とは言いません。

しかし、政治は結果責任。思いはこうだった…では済まない重大な岐路に私たちはあると思っています。

大阪府議会と大阪市議会で過半数を制し、吉村洋文知事の打ち出しに対し十分な批判的検証を欠いてきた結果が、いまの府立高校の惨状に繋がっているとすれば、事態は深刻です。

ビジョンなき改革、見識なきリーダーシップは、混乱を招くだけです。

ご活躍を祈念しています。

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西野こういち
#ほんこんさん お門違いです。 この春、大阪府内の高校入試で「2番手校ですら定員割れ」が発生し、「#寝屋川ショック」として維新批判が繰り返されています。しかし、この批判はお門違いです。 まず、高校生の数はピーク時の約半分になっています。今年高校に入学する世代は、大阪維新の会が結成された<平成22年4月>年度に生まれた子どもたちです。高校生の数が減ったのは維新のせいではなく、長年にわたり政権を担ってきた自民党・公明党の責任です。 公立高校の定員割れの背景には、維新が進めた「私立高校の授業料無償化」が影響しているのは事実です。私立高校の無償化には、公立・私立を同じ土俵で競争させ、教育の質を向上させるという狙いの一つがありました。かつては公立7:私立3の割合で入学者が振り分けられていましたが、その調整がなくなり、現在はほぼ半々になっています。これは、生徒が公立より私立を選ぶようになったということです。 言い換えれば、無償化の前は、私立に行きたくても経済的理由で公立を選ばざるを得なかったということです。無償化により、家庭の経済状況に左右されずに、生徒が行きたい学校を選べるようになった結果、公立高校の定員割れが生じたのです。 さらに、高校生徒数のピークは昭和64年前後であり、その頃に建てられた校舎は、そろそろ建て替えや大規模改修が必要になっています。少子化が進む中で統廃合を進めなければ、財政が持たないのは明らかです。「#寝屋川ショック」は、2番手校ですら生徒に選ばれないという現実を突きつけています。公立高校の関係者はもっと危機感を持ち、学校の魅力を高める努力をすべきではないでしょうか。私立より公立のほうが高コストであるにもかかわらず、生徒に選ばれないという現状を直視すべきです。

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(アーカイブ:2025.03.10)