吉村知事=日本維新の会代表が推進する(三大都市圏に集中する)私立高校への支援金拡充は、地方の公立を更に疲弊させ、子どもたちの大都市集中を加速させるであろうことは容易に予想できます。
吉村洋文日本維新の会代表は、記事を読んだ上でコメント出しているのでしょうか。
記事は、岡山の県立岡山朝日高校の状況を詳細に紹介するとともに、和歌山のトップ校である県立桐蔭高校、そして鹿児島の公立高校を取り上げ、総じて公立高校の対応が後手に回っている様子を報じています。
そうした事態を招いている理由の一つとして末冨芳先生は、「公立で進学実績の高い高校が都道府県を超えた国公私立の中高一貫校との競合に晒されている」ことがあり、より戦略的な対応が求められると指摘しています。
では、吉村知事=日本維新の会代表が推進する(三大都市圏に集中する)私立高校への支援金拡充は、そうした事態へのソリューションになるのでしょうか。少し考えるだけでも、逆に、地方の公立を更に疲弊させ、子どもたちの大都市集中を加速させるであろうことは容易に予想できます。
吉村さんは、だから「統治機構改革」だ!と不自然に飛躍しますが、いま日本維新の会が提示している統治機構に関する具体策は、なんと大阪都構想を実現するための三度目の住民投票だけ、まったくズレまくった大阪維新による大阪維新のための打ち出しに終始しています。
大阪府下の政治集団であった大阪維新の会ならまだしも、いまや全国に特別党員を抱える日本維新の会が、そうした貧弱なビジョンしか持たずに、過半数割れした与党自民党の足元をみて(大都市に集中する)私立高校への支援金拡充を強引に推し進める。
政治の在り方として、まったく評価できない事態が進行しています。
そろそろ、ご自分に行政能力もビジョンもないことを認め、素直に、現状に向き合ってはいかがでしょうか。
大阪、兵庫、奈良、そして自公維合意…。多くの有権者が、不安な思いで、その政治行政の帰趨を見守っています。
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※ X(旧Twitter)投稿を転載
(アーカイブ:2025.03.20)