憲法改正に向けた論点整理

今日は、

国民民主党 憲法調査会 憲法改正に向けた論点整理 新時代の人権保障と統治機構の再構築を通じて憲法の規範力を高めるために

を再読しました。

同文書は、非常に公平公平な取りまとめがなされており、最も議論となる「自衛権行使の範囲」に関しても、理論上採りうる政策を
Ⓐ 「個別的自衛権」の範囲に限定する立場
Ⓑ 国際法上の「フルスペックの集団的自衛権」の行使を認める立場
Ⓒ 以上のⒶⒷの中間として、「限定された集団的自衛権」の範囲に限定する立場
に3分類し、いずれの選択肢についても「あり得る」こととして認めています。

そして、「いずれの立場に立つかについては、安全保障を取り巻く国際情勢の変化や将来的見通しなどを踏まえ、引き続き、慎重に検討する必要がある。」とし、続いて、「その際、憲法9条の規範力・統制力を回復させるという目的で改正するとすれば(フルスペックの集団的自衛権を認めるⒷの立場に立たない限りは) 、恣意的な解釈の余地を払拭できる程度に、本質的な規範を具体化した要件を明記することが求められるのではないか。」としています。

繰り返しになりますが、私は、フルスペックの集団的自衛権を認めるⒷの立場も排除せず、いわゆる国連憲章の“平和主義”と日本国憲法の“平和主義”とは、何が同じで何が違うのか、真摯に議論すべきと考えてきました。

何を守り、何を変えるか。

これが政治の最大の役割だからです。

よろしくお願い申し上げます!がんばりましょう!

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(アーカイブ:2025.05.09)