国民民主党は、外国人参政権を認めないとの立場
国民民主党 憲法調査会 憲法改正に向けた論点整理(以下「論点整理」)に関連し、国民民主党が外国人参政権に賛成してるのではないか、との批判があります。
玉木さんが明言しているように、国民民主党は、外国人参政権を認めないとの立場です。
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論点整理には、「外国人の地方参政権のあり方については、地方自治を発展・強化する観点から【地方自治体の権限を充実させること(「Ⅱ 地方自治の発展・強化」参照)とのバランスを重視】し、引き続き検討する。」とあります。
つまり、従来、地方政治の権限は小さかったので、地域生活に密接に関わる政治に外国人が参加することくらい検討しても良いのではないかという政党があったのですが、地方分権が進むと、そうも言ってられなくなる、地方政治の権限も十分に強く大きくなっていくので、地方政治だからといって軽々に外国人参政権を認めるわけにはいかない、という趣旨なのです。
当然ですね。
【地方自治体の権限を充実させることとのバランスを重視】するというくだりは、地方分権が進むと、相対的に、外国人参政権を認めることはできなくなる、と読むべきなのです。
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そもそも山尾志桜里さんの論には、もっともらしく見えても、よく考えると深刻な課題があることが少なくありません。
例えば、立憲的改憲論。端的に言えば憲法9条に係る三要件を憲法に明記する等により憲法9条の規範性を高めるべきと仰ってたと記憶していますが、可能でもなければ適切でもありません。
もちろん、緊急事態条項をはじめ“規範力を高める”ことが必要なテーマもありますが、憲法9条について“縛ればいい”という考え方は百害あって一理なしです。日本国憲法の「平和主義」とは何か、よく議論しながら、国家国民の安全を確保していく必要があるのです。
また、山尾さんは、立憲民主党の提案に沿って、女性皇族が結婚した場合の夫や子どもの身分について、法律(おそらく皇室典範のこと)で決めず「皇室会議で決める」こととすべき、と一見もっともらしいことを仰っていましたが、皇室典範に定められている皇室会議の権能を無視した提案であって、可能でもなければ適切でもありません。
(https://x.com/adachiyasushi/status/1917393980691743174参照)
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論点整理は、結党直後だったからということもあろうかと思いますが、山尾さんの個人的思い入れが前面に出ていて、とてもバランスの悪い内容になっています。
特に、 安定的な皇位継承の項目については、何が言いたいのかさっぱり分かりません。
それに、すべてオープンクエスチョンになっていて、結論は出せていません。
だからこそ、玉木雄一郎代表も、もう一度ブラッシュアップしなければならない、と明言されているのです。
私も参加して、必ず、まっとうな憲法論議を組み立て、初の国民投票を実現して参りますので、ご期待ください!
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玉木雄一郎
何度も言っていますが、国民民主党は外国人参政権を認めていません。
※ X(旧Twitter)投稿を転載
(アーカイブ:2025.05.25)