万博が終わった後に大仕事「大阪都構想の三度目の住民投票」

橋下徹さん曰く、「吉村氏は…身分を保持したいから目標を低く設定しているわけではない。万博が終わった後に大仕事があり…参議院議員選挙で辞めるわけにはいけない。」

つまり、来たる7月の参院選の獲得目標を低く抑えているのは、吉村洋文代表の責任問題にならないようにするため。大事なことは、参院選ではなく、万博が終わった後の大仕事。その“大仕事”とは、大阪都構想の三度目となる住民投票。

橋下さんは、吉村洋文氏のことを、「大阪市議会議員から、僕の依頼で国会議員に。そしてまた僕の依頼で大阪市長に。次は松井氏の依頼で大阪府知事に。」と書いてられますが、当に、吉村洋文代表は、橋下徹プロデューサーの依頼で、今度は、年内にも大阪都構想の三度目の住民投票をかけて横山英幸大阪市長とのクロスダブル選挙に打って出て、2027年春の統一地方選挙に合わせた住民投票を実行しようとしているのです。

橋下さんが続いて明言しているように、「(吉村さんは)大阪改革、大阪都構想のためだけに全力」なので、国政政党日本維新の会の代表職や国政課題への発言は、すべて政党交付金の獲得等のためのカモフラージュに過ぎないのです。

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橋下徹
【維新の変貌】藤田氏一人を責めるのは可哀そうだけど、今の維新が元々の維新とかなり思想・姿が変わったな、と個人的に感じるのであえて。まあどちらの思想が絶対に正しいというわけではないけど、少なくても今の維新国会議員の思想は維新創業期とは全く違う。・馬場氏を継承する藤田氏思想➡とにかく議員の数を増やす。永田町では数が命。比例票漁りのために当選可能性がなくてもとにかく候補者を立てる総玉砕魂。・創業期維新を継承する吉村氏思想➡何のための議員団なのかを考える。闇雲に数を追求しない。僕にとって、2015年大阪都構想の住民投票までは維新国会議員団は大阪維新の下請けの位置づけだった。大阪改革、大阪都構想をやるための駒。これは府議会、市議会も同じ。当時、松井さんが国会に送り込んだ馬場堺市議、井上大阪市議、浦野大阪府議には国会議員の経験がなかったので、とりあえず既存の国会議員集団とのM&Aを繰り返し一定のノウハウを吸収しながら国会議員の数を維持した。大阪都構想を実現するためには政党交付金も必要だったから。2015年大阪都構想住民投票が否決され、維新国会議員の数はもう必要でなくなり、パーパス・目標も不明の集団になってしまったので、いちから立て直すために「おおさか」維新の会に凝縮。松井さんが苦しい中、維新国会議員団を立て直してくれ、日本維新の会に再結成。万博やカジノの実現部隊の位置づけとなった。再び大阪都構想の住民投票が否決され、他方万博やカジノの道筋がつき、ここから現在に至るまで維新のパーパスが迷走する。この局面で数だけ増やすのは不毛。何のための維新国会議なのかを明確にするためにはむしろ凝縮が必要なんだろう。・創業期維新を継承する吉村氏➡自ら立てた目標を実現できなければ政治家を辞める。選挙は政策を実現させるための手段。政策実現にとって意味のない候補者擁立に関心なし。・馬場氏を継承した藤田氏➡目標を高く立て、実現できなくても責任を取らない。候補者を闇雲に立てる総玉砕魂。比例票を稼いでとにかく一議席でも増えればよし。全国世論調査の状況を見て、当選可能性のある所に候補者を全国に薄くばらまく。吉村氏は政治家の身分に固執しない。身分を保持したいから目標を低く設定しているわけではない。万博が終わった後に大仕事があり、パーパスもはっきりしない参議院議員選挙で辞めるわけにはいけない。・創業期維新を継承する吉村氏➡勝負のときには自分の身分など顧みず、大胆に攻める。中選挙区の大阪市議会議員選挙で過半数を獲るなどあり得ない目標なのに、過半数を獲ることができなければ辞める、と。必要な時には徹底的に戦略を立てて勝負する。そして結果を出した。・馬場氏を継承する藤田氏➡先の衆議院議員総選挙で全国に候補者を立てて大敗北。馬場氏含めて投開票日に辞めるという宣言なし。混乱を生むなど辞めることができない事情があるなら、即座に代表選をやるかどうかの党員投票を行うと宣言すべきだったのに、その宣言なし。・吉村氏➡大阪市議会議員から、僕の依頼で国会議員に。そしてまた僕の依頼で大阪市長に。次は松井氏の依頼で大阪府知事に。身分などどうでもよく、大阪改革、大阪都構想のためだけに全力。・馬場氏➡府議会・市議会で無茶な過半数獲りをする中、堺市議だった馬場氏は過半数獲りをせずに落選可能性の低い安全策を取る。馬場氏の国会議員の同期達も誰も落選する可能性のある首長選には挑戦せず、いまだに国会議員のまま。極めて個人的な独り言。

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(アーカイブ:2025.05.22)