一方は徹底追及、一方はスルー。その判断基準は、公益ではなく私益。

兵庫県の第三者委員会報告書を受けて、橋下徹電波コメンテーターが、またまた自己都合の論陣を張っています。

兵庫県政が大混乱に陥っていった元凶は吉村洋文日本維新の会代表大阪府知事がブレまくったことなのに、その吉村さんを守るために、橋下さんは斎藤元彦兵庫県知事を徹底的に非難しています。

「1番問題なのは、告発者潰しのところ。権力者の疑惑を追及した人を、いろんな問題点を並べて告発を無効にする。これをこの国でやっていいんですか?こういうことが許されるってなるとみんなやり出す。告発者潰しは絶対アウトって言い続けてた。(内部告発=公益通報をされた側は)“反省します”でよかった。そしたら死ぬ人もいなかった…」

公益通報者保護法理の趣旨はその通り。

しかし、まったく同じ構造が昨年4月の衆院東京15区補選で起こったのに、一方は徹底追及、一方はスルー。その判断基準は、公益ではなく私益。ご自分のブランディング保持に都合の良いように、批判対象を取捨選択して電波でコメントを流し続ける。

そして、そうした橋下徹電波コメンテーターの恣意的な政治報道は、自らのブランディングの象徴でもある吉村代表のイメージを守るために、遺憾なく発揮される。そして、吉村さん自身も、その橋下プロデューサーの采配のもと、維新県議二人を除名にするなどトカゲの尻尾切りをして、自らは逃げ回っている。

そこに、かつての維新らしさは微塵を感じられません。

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橋下徹
橋下徹氏 斎藤元彦知事の問題で「1番問題なのは…絶対にダメ」「これは大失敗」(スポニチアネックス)

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(アーカイブ:2025.03.23)