短期も大事だけど長期はもっと大事。いま日本に必要なのは、大きな政治です。

国民民主党の玉木雄一郎代表曰く、「備蓄米をどうするかといった短期の政策ではなく、コメ政策の抜本改革こそ求められている」

当に、短期も大事だけど長期はもっと大事。

これが分からなかったから、これが出来なかったから、日本は衰退しつつあるのです。

足下の対策ばかりを繰り返してきた結果が失われた三十年であり自民党の政治。

いま日本に必要なのは、大きな政治です。

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米価について"今は緊急時だから短期の対策が先で中長期の対策は米の供給と価格が落ち着いてからでも良いのではないか"という意見があります。もちろん短期対策なくして未来はありません。日本国民を乗せる飛行機が墜落したら元の木阿弥ですから。

他方、米の供給と価格が落ち着いたら、何もやらなくなる、という短期対策ばかりを繰り返してきた、その結果が今の日本なのです。少子化、産業低迷、安保危機、いずれもそうでしょう?

だからこそ、国民民主党玉木代表は、備蓄米をどうするかといった短期の政策だけではなくコメ政策の抜本改革に言及したのであって、国民民主党らしい姿勢ですよ。

そもそも、なぜ基礎控除の引き上げやガソリン暫定税率の廃止を私が「大金星」と高く評価したか。それは、短期対策でありながら、長期の税構造改革にも繋がる卓越した切り口だからです。

飛行機が軌道から外れた時(短期)には、軌道に戻すために緊急対策が必要ですが、軌道に戻すときに、間違った(低い)軌道に戻すことを繰り返してきたのが自民党政治。

国民民主党は、日本の未来、日本の繁栄を確かなものにするために、より高い軌道(長期の構造改革)をつくりながら、短期対策も、その軌道を見据えて措置しようよ、と言っているのです。

短期や長期というのは、時間軸ではありません。均衡の問題です。長期の対策だから"今やらなくてもいい"というのは間違いで、短期対策と長期改革を同時にやる、すなわち、より高い軌道(日本繁栄の道)をつくり、その新しい軌道に戻さないと意味がないのです。

短期(軌道に戻す対策)も大事だけど長期(より高い軌道をつくる構造改革)はもっと大事。

これが分からなかったから、これが出来なかったから、日本は衰退してきたのです。

足下の対策ばかりを繰り返してきた結果が失われた三十年であり自民党の政治。小さな政治を繰り返してきたのです。

いま日本に必要なのは、大きな政治なのです。

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玉木雄一郎
今日の農水委員会質疑での私の「備蓄米は1年で家畜のエサ米になる」との発言について誤解があるようなので補足します。添付した図にあるように、現在の備蓄米制度は「棚上備蓄」という方式を取っており、主食用米として使用しなければ、5年持ち越し分は家畜のエサとして(飼料用米として)放出されることになっています。ですから今回、中小スーパーに出す2021年産の備蓄米は、何もなければあと1年で飼料用米として安く売り出す予定のものでした。私が言いたかったのな、こうした元々安いお米を安く市場に出すのもいいが、やはり消費者からすれば、いつも食べていたササニシキやコシヒカリなどの値段がもっと手頃な水準になってほしいはず。備蓄米を放出するだけでは、こうした銘柄米の価格は下がらず、石破総理の言った3,000円台の実現は難しいのではないか。この点について小泉大臣の認識を聞いたわけです。小泉大臣も「棚上備蓄」の仕組みはご存知でしょうから、私の発言の趣旨はご理解いただいていると思います。備蓄米をどうするかといった短期の政策ではなく、コメ政策の抜本改革こそ求められています。今やるべきことは、行き当たりばったりで輸入米を増やすようなことではなく、半世紀続けてきた「減反政策」による価格調整から卒業し、主食たる米を安定供給できる体制をつくりあげることです。その際、農家の再生産可能な所得を補償する新たな直接支払い制度が不可欠で、国民民主党は「食料安保基礎支払い」を提案しています。実際の質疑を見ていただけると、こうした趣旨がお分かりいただけると思うのでご覧いただければ幸いです。

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その通り。

生産量を抑制することで価格を引き上げ消費者負担で農家の所得を確保する「価格政策」から、農家の再生産可能な所得を直接補償する「所得政策」への転換が必要です。

玉木雄一郎
泉さん、質疑の全体を見ていただくと分かると思いますが、5年持ち越した備蓄米は飼料用米として売り渡すことになっている現行の「棚上備蓄」制度を説明したものです。小泉大臣も「エサ米」という言葉を使って同じ説明をしています。私が言いたかったのは、備蓄米を放出するだけでは石破総理が約束した「コメの平均価格3,000円台」は実現できないのではないかと言うことです。特に、これまで消費者が手頃な価格で買うことができていた銘柄米の価格が下がるかどうかは不透明です。令和7年産のコメについては既に高い価格で契約しているケースも多いからです。①2000円台の随意契約の備蓄米②3000円台の一般競争入札の備蓄米③4000円台の銘柄米に価格帯が三極化する可能性があります。備蓄米放出はあくまで短期の緊急対策です。今、やらなくてはならないのは、「コメは余っている」との前提で続けてきた「減反制度」を改め、増産に舵を切ることです。そうしないと米不足や価格高騰は収まらないと思います。今こそ、コメ政策の根本的な見直しが必要なのです。具体的には、生産量を抑制することで価格を引き上げ消費者負担で農家の所得を確保する「価格政策」から、農家の再生産可能な所得を直接補償する「所得政策」への転換が必要です。党派の垣根をこえて取り組みたいので、協力お願いします。

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(アーカイブ:2025.05.28)