「政争は水際まで」。力を合わせて、日本の繁栄のために、がんばりましょう!
赤沢亮正さんは元運輸官僚でよく存じ上げていますが、もちろん優秀で、石破茂首相の側近でもあり、そうした経歴を踏まえて、トランプ大統領も勝負に入ったのでしょう。
しかし、日本にとっては、本当に「国難」といって良い厳しい交渉が始まりました。私たちの霞が関での共通認識は、とにかく日米バイ交渉は避けるべき、でした。かつてのAPECも、そしてTPPも、そうした観点からの日本の戦略にのっとったものでした。
だからこそ、トランプ大統領は、日本とのバイを、バイ交渉の象徴として、フル活用に入った。
大変な時代ですが、「政争は水際まで」。力を合わせて、日本の繁栄のために、がんばりましょう!
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日本に「トランプ流」洗礼 「国難」打開は不透明 日米関税交渉
【ワシントン時事】トランプ関税を巡る日米担当閣僚による初協議は、首脳のトランプ米大統領が急きょ「参戦」する異例の展開となった。
関税撤回を求める日本は慎重に米側の思惑を探る構えだったが、いきなり「トランプ流」の洗礼を受けた形だ。早期合意では一致したが、今後も米側の出方は読み切れず、「国難」(石破茂首相)打開へ不透明感は拭えない。
「私も出席する」。トランプ氏がSNSで表明した16日朝(日本時間同日夜)、赤沢亮正経済再生担当相は米国へ向かう機中だった。交渉担当不在の中、石破氏は急きょ、公邸で林芳正官房長官や岡野正敬国家安全保障局長らと対応を協議。「これも交渉術だ」(外務省幹部)と政府内に警戒感が広がった。
会談場所も当初予定した米財務省からホワイトハウスに変更。赤沢氏は大統領執務室でトランプ氏や閣僚らと対峙(たいじ)することになり、協議は完全に米側のペースで進んだ。
ただ、トランプ氏は会談で「日本との協議は最優先」と伝えるなど赤沢氏を厚遇。会談前に緊張感を漂わせていた赤沢氏は終了後、「温かい配慮の方で、格下と会っていることを感じさせない」とトランプ氏を持ち上げ、安堵(あんど)の表情も見せた。
一方、会談内容の詳細は伏せられた。自動車の非関税障壁撤廃や農産物の一段の市場開放も話題になったとみられ、「全体としては厳しい内容だった」(赤沢氏同行筋)という。今後の交渉の対象範囲はまだ絞り込まれておらず、日本の防衛費負担増や円安是正も議題となる可能性がある。
トランプ政権との間では事務折衝による事前の積み上げが難しく、「とにかく会ってみなければどうなるか分からず、セオリーが通じない」(経済官庁幹部)のが現状。交渉は「始まったばかり」(政府関係者)で当面は手探りが続くが、最後は石破氏がトランプ氏との直談判で決着するしかないとの見方は多い。
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日本に「トランプ流」洗礼 「国難」打開は不透明―日米関税交渉
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(アーカイブ:2025.04.18)