菅野さんの立憲的改憲論
菅野さんの立憲的改憲論は興味深い視点を提供し続けており敬意。特に、「自分の国は自分で守る」ための9条2項改正を「真ん中の政策」として提起していることは、今の時代に必要な“ど真ん中”の政策論であり、支持したい。
他方、議論を深めないといけない最大の(古くて新しい)論点は、2項をどうするのか。2項改正を提案して具体案を言わないなら、単なるお題目にしかならない。
具体的には、削除するのかしないのか。改正するなら、どう改正するのか。
菅野さんの立憲的改憲論の主眼は「自衛権の統制を定める」ことにあるので、例えば、新三要件を憲法に明記するといったことが思いつくが、それが本当に適切なのか。
やはり、条文の関する技巧的な議論の前に、考えるべきは、いわゆる国連憲章の“平和主義”と日本国憲法の“平和主義”とは、何が同じで何が違うのか、です。
何を守り、何を変えるか、です。
こうしたそもそも論を歴史を紐解きながら、国民とともに考えていかなければ、いつまで経っても、ゴールには到達しないでしょう。
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※ X(旧Twitter)投稿を転載
(アーカイブ:2025.05.03)